大阪市教育委員会は8日、指導力不足で研修を受けていた養護学校の男性教諭(43)を、指導力不足として分限免職処分にした。市教委が指導力不足による分限免職処分を行ったのは平成16年から」で5人目。
男性は勤続20年のベテラン教諭で、市立中学校を経て養護学校に14年間勤務していた。特別支援学校では科目ごとの専任ではなく幅広い指導領域が求められる。
市教委によると、教諭は授業で「三角形は一つの曲線と二つの曲線に囲まれる」と間違った説明をする、授業で漢字の誤りなどを繰り返し、誤りを指摘されても修正しないなど問題が多く、昨年1月から1年間校外研修を受けていたものの、授業の講評でも「言い過ぎだ」などと度々指導員に反論、席を立つなど改善が見られなかったという。
分限免職処分は、懲戒免職とは異なり、退職金の受け取りができる。