大阪府の橋下徹知事 大阪府教育委員会を批判 「ビジョンが感じられない」


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教育行政・教育制度 大阪府の橋下徹知事 大阪府教育委員会を批判 「ビジョンが感じられない」

08月27日14時36分

 大阪府の橋下徹知事は26日、府庁で大阪府教育委員5人と報道陣の前で懇談。公立小中学校での学力向上案や、教育改革、教員の資質向上策に、委員側から具体的な提案がなかったとして、懇談後、「大阪の教育をどう導くかビジョンが全く感じられない」「公立小中学校は保護者から信頼を得ていない。教育委員は認識が間違っている」などと委員批判を口にした。

 懇談は知事就任後3回目で、初めて報道陣に公開された。大阪の教育について委員らは児童・生徒の学力不足や、校長の指導力不足を指摘。橋下知事は、小6と中3を対象にした全国学力調査で大阪府の成績が低迷していることを踏まえ、「学力を上げるにはどうしたらいいか」などと質問したが、委員からは「私学に比べて学校の努力が足りない」「優秀な教師を集めて徹底的に研修を行う」などの意見が出た。しかし橋本知事が「では、具体的にどうするのか」と改善策を求めたものの、委員らが返答に窮したため、「(9月からスタートする)習熟度別授業や放課後学習(夜スペ)など僕が提案してばかり。本来は教育委員から対策が出るべきだ。具体策を出してほしい」と主張した。

 また同日、池田市教育委員会は、東京都杉並区の和田中学校で有料の特別授業「夜スペシャル」を考案、開始した藤原和博前校長を府特別顧問を招き、市立中学校の校長、教員向けの研修会を29、30の両日開くと発表した。和田中学校の「夜スペ」などの取り組みを紹介し、学力向上策を提案。地域のボランティアや塾講師らが参加する池田市独自の教育プラン立案に向け、教員らと意見を交わす。
 池田市教育委員会は、研修会での議論を参考にプランをまとめ、市立の5中学校で年内にも「夜スペ」を開始する。

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