文部科学省 理工系大学出身者を小中学教員に養成 09年度から


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教育行政・教育制度 文部科学省 理工系大学出身者を小中学教員に養成 09年度から

08月28日22時58分

 文部科学省は28日までに、09年度から理工系大学の学部・大学院生を、小中学校の理数教育の中核となる教員に育てる「コア・サイエンス・ティーチャー養成拠点構築」事業を始める方針を決め、来年度予算の概算要求に9億3000万円を盛り込んだ。

 09年度より、大学や大学院から具体的なカリキュラムの企画を募集して養成を開始する予定。

 

 「コア・サイエンス・ティーチャー養成拠点構築」事業では、各大学が地域の教育委員会と連携し、現場のニーズに合った教員養成カリキュラム作成を行ったり、インターンシップを実施し、文系出身者が圧倒的な小学校教員の中で、理科好きの子供を増やすリーダーを育成する。

 理科離れと教員の相関性に関して、文部科学省の基盤政策課は「小学校の教員に文系出身者が多く、苦手意識から理数科の授業が魅力的になりにくい」と分析している。

 この事業で育成するのは、理科離れを起こしやすいと言われる小学校高学年から中学生を指導する理科担当教員。「コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラム」を用意し、科学技術の最先端の知識を備え、実験や観察、体験を通じた効果的な指導の方法を身に付けた、理数教育の中核となる教員を育てる。

 1大学・大学院当たり年間10人から20人の学生や現役の教員を対象とし、全国で十数校、合計約200人を育てることを想定している。

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