文部科学省は7日、児童相談所への相談が年間5万件に上る児童虐待を防ぐため、養護教諭向けの対応マニュアルを作成したと発表した。約11万5000部のマニュアルを、教育委員会を通して全国の小中高校などに配布する。
これまでも教職員向のマニュアルが配られていたが、健康診断などで児童・生徒との接触の多い養護教諭に向け、発育不良やけが、服を脱ぐことを怖がるなどの具体的な注意点を挙げ、早期発見を目指す。
児童虐待の相談対応件数はここ10年間で10倍近くに増えており、マニュアルでは「常に児童虐待があるかもしれないという視点を持つ必要がある」としている。