福岡県北九州市の高1女子自殺――ホームページに「死ね」書き込みを確認


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不登校・いじめ・事件 福岡県北九州市の高1女子自殺――ホームページに「死ね」書き込みを確認

06月03日18時51分

 福岡県北九州市小倉北区の美萩野女子高校(大久保元晴校長、生徒736人)に通う1年の女子生徒(16)が、同級生1人の名前を挙げ、「ホームページに『死ね。葬式行ってやるよ』と書かれた」との遺書を残し、5月29日朝に自宅で首をつって死亡しているのが発見された事件で、福岡県警は1日までに遺書が指摘したとみられるホームページを特定し、「死ね」などほぼ指摘通りの内容の書き込みがあることを確認した。

 県警などによると、問題のホームページは生徒の同級生らが日頃から利用していたものとみられる。携帯電話で書き込むブログだった。遺書には、いじめられていたと訴える記述や、「先に死んでごめん。産んでくれてありがとう」などと家族に感謝する内容も書かれていたという。女子生徒はクラスで学級委員を務めており、明るくリーダー的な存在だった。

 同校は自殺の発覚後、同学年の生徒や同じ中学校の出身者を中心に、カウンセラーを通じて調査を実施。うち1人が「26日から27日に『死ね』『むかつく』『意味がわからない』などと書いたかもしれない」と話しているという。この生徒はショックで30日から学校を休んでいる。同校は30日に全校集会を開いて生徒たちに事件を報告。31日には保護者にも集会で説明した。

 また、女子生徒と親しい生徒は、「友人たちと別に帰宅するなど、数日前から少し様子がおかしかった」と話しているという。自殺する直前の28日には家族から学校側に「疲れているので休ませたい」との連絡があり、欠席していた。女子生徒はそれまで、入学してから1度も学校を休んだことはなかった。

 校長は「生徒たちには日ごろから、ネットで他人を中傷しないように指導していたので、自殺は本当に残念だ。いじめの可能性もあるので、力の及ぶ限り原因を調べたい」と話している。

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