全国ｗｅｂカウンセリング協議会は８日、いじめの温床との指摘もあるインターネットの“学校裏サイト”をデータベース化し、「学校裏サイトリンク集」として、教育関係者限定で公開することを発表した。閲覧するには、同サイトから閲覧申請し、ＩＤとパスワードの発行を受ける必要がある。 このリンク集からは全国１０万５１７８件の学校裏サイトを検索できるという。
現在文部科学省が存在を確認している学校裏サイトは約３万８０００件。「学校裏サイトリンク集」はその３倍近い約１０万件の裏サイトを登録しており、教育関係者がよりチェックしやすくなるという。
全国ｗｅｂカウンセリング協議会によると、学校裏サイトについては今後も調査を継続し、随時追加登録していくほか、問題のあるサイトの相談も受け付けるという。裏サイトの通報は専用フォームから誰でも可能。また、誹謗中傷などの書き込みを見つけた場合は学校に代わって削除依頼も行うとしている。
全国ｗｅｂカウンセリング協議会は、不登校やひきこもりの子どもや家族などのサポートを目的として設立。ネット上でカウンセリングを行ったり、カウンセラー養成講座を運営している。
学校裏サイトへのリンク集としては、株式会社サイブリッジが運営する「学校裏サイトチェッカー」がある。「裏サイトチェッカー」は教育関係者限定で閲覧可能な学校裏サイトリンク集とは違い、誰でもアクセスが可能。現在登録学校数は３７５１件。
