東京大学大学院の試験問題漏えい―准教授がメールで


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受験・入試 東京大学大学院の試験問題漏えい―准教授がメールで

05月01日15時54分

 東京大大学院の入試漏えい問題で、同大は28日午後、2007年度の修士課程の入試問題を漏らしたとして、同大海洋研究所の浦川秀敏・准教授(37)を懲戒解雇処分にしたと発表した。

 浦川准教授は英語担当の出題委員。06年6~7月にかけ、自分の研究室を第1志望とする複数の学生にメールを送るなどして「入試の傾向が変わったので、話したい」と呼びかけた。電話をかけてきた学生に、他の出題委員が作成し、入試で取り上げた「京都議定書」や「ラムサール条約」の単語をあげ、勉強するよう指示した。

 浦川准教授は出題委員会で議題となった問題案を暗記、受験生に教えたという。大学側の調べに漏えいを認めている。動機について大学側は「自分の研究の発展のために多くの学生を確保したいと考えたのでは」と推測。金銭授受はないという。

 東大は「漏えいによる影響は少ない」として合否判定は見直さない方針だが、小宮山宏学長が責任を取って給与1か月分の10%を自主返納する。

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