杉並区「夜間有料授業」 都教委から再考指導


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中学校 杉並区「夜間有料授業」 都教委から再考指導

01月08日12時03分

 東京・杉並区の区立中学校で、大手進学塾と提携し低価格で行われる予定だった夜間有料授業、通称「夜スペ」 について、都教委が7日、費用負担の問題から機会均等性や学校施設の公共性、非営利性に疑問があるとして考え直すよう求める異例の指導を行った。

 これに対して杉並区教委は、「補習であり、問題ない」として反発、引き続き同校を支援する意向を示している。ただし説明に時間が必要として、今月上旬予定だった授業開始日を下旬に遅らせるとしている。
地方教育行政法48条によって区教委は地方分権を認められており、今回のような指導が入るのはほとんど例がない。

 東京・杉並区立和田中学校では、大手進学塾「サピックス」の講師による夜間特別授業を、通常の塾の授業の半額の月謝で行うことを、民間出身の藤原和博校長が発案。保護者らで構成し、同中を地域ぐるみで支援する「和田中地域本部」が主催する形で、希望する2年生に対して平日や土曜の夜に週3~4回、月謝は1万8000円~2万4000円で行われる予定だった。すでに19人の受講が決まっている。カリキュラムや教材は、同校とサピックスが共同で考案、「論理的思考」を養うことを重視するという。

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