文化服装学院がファッション経営の新コース開設


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その他 文化服装学院がファッション経営の新コース開設

配信元:私塾界 12月17日08時19分

服飾専門学校の文化服装学院(東京都・渋谷区)は2014年4月、ファッション関連企業の経営に関する知識を学ぶ4年制コースを開設する。日本にはデザイン関係の学校は多いが、大学も含めてファッションに特化してマーケティングやブランド論を学ぶ場が少なく、学生と企業双方のニーズが大きいと判断。日本企業も国際展開を強化しており、語学教育も充実させるという。

文化服装学院は、デザイナーなどファッション業界の「ものづくり」を担う人材教育に定評があるが、グローバルマーケティングやブランドマネジメント、販売促進などのファッション分野の経営に関する知識を体系的に教えるコースは初めてとなる。名称は「ファッション流通高度専門士科」や「グローバルビジネスデザイン科」などを検討している。

1学年の定員を30人程度と少人数にとどめて、教員によるマンツーマン指導を徹底する方針。卒業生は大学学部卒と同等の「高度専門士」の称号が文部科学省から付与される。来年中にはカリキュラムの具体的な内容を詰めるなど、コース開設の手続きを進めていく。「国際的に通用する人材輩出」(大沼聡学院長)を目指し、英語や中国語などの語学研修にも注力。日本の伝統工芸などを学習する場も設ける。

卒業後はアパレルや衣料品チェーンなどのファッション関連企業へ就職するだけでなく、起業家育成も目指す。3年生や4年生ではビジネスの企画立案のほか、スポンサー探しなども講義のコンセプトとして設ける。

新興国ではファッション関連の市場拡大が続くが、日本から海外市場を本格的に攻める企業はファーストリテイリングなど一部にとどまる。一方で「ZARA」を展開するスペインのインディテックスは世界5大陸に店舗網を広げるなど、グローバルな視点を持った企業経営が求められる。米国ではニューヨーク州立のファッション工科大学(FIT)などが多くの人材を輩出している。一方、日本ではファッション産業の経営に関する知識を実践的に学ぶ場が大学を含めても少なく「企業側は求める人材を確保するのが難しい」と考え、文化服装学院は起業家も含めた人材を供給する力を高めたいとしている。

私塾界

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