関西私塾教育連盟、設立55周年迎え記念式典を開催


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その他 関西私塾教育連盟、設立55周年迎え記念式典を開催

配信元:私塾界 06月12日09時19分

昭和38年、関西の塾人32名が教育に対する強い夢と会いと志をもって結集した関西私塾教育連盟。今では関西を代表する私塾の任意団体として「和」の精神をモットーに活動を継続し、今年設立55周年を迎えた。6月10日には、その記念式典が大阪の太成閣にて盛大に開催された。当日は台風接近にもかかわらず、総勢200名を超える関西の学習塾関係者、私学関係者などが一同に会した。

第1部では「グローバル時代における教育〜塾からの指導法の提案」と題し、須原英数教室(大阪府)の須原秀和代表が基調公演をした。須原氏は長年にわたる学習塾での生徒指導に留まらず、教育庁・府立高校・私学などと「校塾連携」活動を実施するとともに、国際教育学会正会員・日本CLIL教育学会正会員でもある。

須原氏は「英語で算数・数学の授業をやってみたら楽しいだろう」という思いから独自にその教授方法を立案。試行錯誤の末、2015年に教育開発出版(東京都)から発刊された「THE SHIN-CHU-MON」、2016年に啓林館(大阪府)から出版された帰国子女用数学教科書との出会いにより、「見開き2ページで日英両言語参照型」のオリジナル教科書を作成。このオリジナルテキストを「SUHARA式」と名付け、本格的に楽しく英語を使って生徒に数学を教えることができたという。

また、この教育内容を“Juku(塾)”、“Join(他教科と語学との結びつき)”、Japan(2020年度に向けて日本中に広がりを願って)”という3つの“J”から「J-CLILL教育」という新しい英語教育のジャンルを確立。これは非ネイティブが英語以外の教科を、英語を交えて指導する教育内容で、オリジナルのテキストは左ページに日本語、右ページに英語という構成。日本語から英語という思考過程が生まれ、日本語を母国語とする多くの生徒、教師が英語を身近に感じるとのこと。当日は「J-CLILL教育」を実践している大阪府立八尾高校での事例なども紹介された。

小学校英語の早期化、教科化、「英語4技能」などが叫ばれる日本の英語教育の現状。その中でも地に足をつけて、生徒と向き合いながら、これからの日本の英語教育の一つの選択肢を定義した須原氏に、惜しみない拍手が送られた。

その後、関西私塾教育連盟の鳥枝義則理事長からの挨拶など、記念式典、記念祝賀会などが催され、会は盛大に幕を閉じた。未来を託す子供達の伴走者として成長を続けている関西私塾教育連盟。これからもよりよい教育とは何かを共に追及し続け、共に歩んでいきたいと結んだ。

私塾界

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