歴史教育の講師・講座内容の見直しを―浜田防衛相


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教育問題 歴史教育の講師・講座内容の見直しを―浜田防衛相

11月21日21時48分

 浜田靖一防衛相は21日午前の記者会見で、田母神俊雄前航空幕僚長が統合幕僚学校長時代に新設した講座「歴史観・国家観」の内容について「講師の選定が適切だったと判断するのはなかなか難しい。講座の見直しを検討したい」との見解を示した。

 「講師名のみで教育が偏向していたか否かを論じるのは適当でないが、ややバランスを欠いているとの印象を受ける人がいるかもしれない」とも語った。

 防衛省が公表した講師名などによると、「歴史観・国家観」の主な講師4人のうち3人が「新しい歴史教科書をつくる会」の関係者だった。「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長である福地惇大正大学教授や、同会理事の高森明勅日本文化総合研究所代表らが講師を務め、講義内容には田母神俊雄前航空幕僚長の主張との共通点もみられた。

 浜田靖一防衛相は、「バランスのとれた教育をするよう、講師の選定も含めて見直しについて検討したい」と強調し、幹部教育を改める方針を示した。

 田母神前航空幕僚長は、政府見解に反する歴史認識などを懸賞論文に投稿していたとして既に更迭されている。

 懸賞論文の中で田母神前航空幕僚長は、「日本が侵略国家とはぬれぎぬ」と主張。11日に行われた参院外交防衛委員会の参考人招致でも「いささかも間違っているとは思わない」と言明していた。麻生首相は13日の質疑で田母神氏の論文を「現役の幕僚長の立場にありながらの発言としては極めて不適切」と批判している。

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