慶應義塾大学 ソニーとの人材育成協働プロジェクトに合意


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大学 慶應義塾大学 ソニーとの人材育成協働プロジェクトに合意

11月04日22時01分

 慶應義塾大学とソニーは4日、来年度から中長期的な人材育成協働プロジェクトを始めることを発表した。
 ソニーが大学院生を対象に寄付口座を設けるほか、人材交流やインターンシップ、共同研究などを通じて慶應義塾大学の教育・基礎研究力とソニーの先端研究・開発力を活用する。技術動向が変化する産業界で、次世代のイノベーションを担う人材を育てることが狙い。

 人材育成協働プロジェクトは来年4月から実施。慶応大学大学院理工学研究科に寄付口座「イノベーション創出戦略マネジメント」を置くこととなる。

第一戦のソニーの技術者が講師を務め、慶應義塾大学の教員とともに授業をするほか、グローバル化した時代の科学技術戦略のあり方などについて共同研究を行う。

 ソニーでのインターンシップに関しては、大学院生を対象に、3カ月~1年にわたる中長期のインターンシップを実施。ソニーが慶應義塾大学生にゲーム機「プレイステーション3」150台を提供し、その頭脳にあたる高性能半導体「セル」を使って、学生がソフト開発などを行う。また、数週間の短期プログラムも用意。ソニーの「ものづくり」の一端や企業における課題解決の手法のほか、産業界におけるキャリア構築の考え方についても学生が学べるようにする。なお、インターンシップは単位として認定する。

 ソニーが特定の大学と包括的に提携するのは初めて。ソニーの中鉢社長は、「技術変化に合わせて、社会に求められるイノベーションを牽引できる人材を育てたい」と述べた。また、慶應義塾大学の安西祐一郎塾長は「技術革新の時代には高度な知識を持つ博士課程の学生が重要。そうした学生が企業に求められる能力をつけるのは技術立国の課題だ」と述べ、プロジェクトへの期待感を示した。

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