文部科学省がポストドクター対策 博士課程の定員削減へ


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大学 文部科学省がポストドクター対策 博士課程の定員削減へ

06月08日10時45分

博士号を取得した後、定職に就くことができない「ポストドクター(ポスドク)」が2008年に約1万6000人にのぼり、増加している問題をうけ、文部科学省は5日、全国86の国立大学法人に対し、社会での博士課程修了者の需要などを考慮して、大学院博士課程の入学定員の見直しを求める通知を出した。

 文部科学省によると、博士課程の定員は09年度で約1万4000人。ポスドクは年々増えているとされ、昨年10月現在、定職に就けない博士号取得者は約1万6000人に上っている。文部科学省の通知では、社会での博士課程修了者の需要などを考慮して、大学院博士課程の入学定員の削減を検討し、中期目標に盛り込むよう求めた。

 各国立大学は、2004年の法人化に伴い1期6年の「中期目標」と「中期計画」を定めることになっており、現在2010年度から6年間の大学運営に関する中期目標を策定中。今回の要請を2期目の中期目標・計画に反映させ、6月中に文部科学省に素案提出する予定になっている。

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