産経新聞 (1月28日付)は、被災地の大学では大幅な志願者減少も懸念されたが、国公立大学は軒並み前年同様の出足となったと報じた。
一方、原発事故の不安に加え不況の影響も受け、福島県内の私立大学では志願者数が大幅に落ち込んでいる。
「思ったより堅調といえる」と安堵するのは、前年同期比で微増となった福島大学の担当者。
副学長5人が、昨年9~10月にかけて、東北から北関東の高校130校を"行脚"し、校内の放射線量や除染対策などをきめ細かく説明した。「説明で志願者の数が変わったのかは分からない。まだ中間の数字だけに、今後どう推移するか注視したい」と気を引き締める。
工学部の一部の建物が被災し、建て替え作業が必要となった東北大も順調な滑り出し。「予備校のデータでは激減も予想されたが、ひとまず安心している。災害の影響は現段階では、あまり感じない」。前年と同程度の志願者となった岩手県立大(岩手県滝沢村)は「被災地でボランティアに携わりたいという高校生もいるのかもしれない」と話した。
東北地方の国公立大の担当者は「被災地という不安はあるかもしれないが、国公立人気がそれに勝っているということではないか」と分析する。
一方、福島県の私立大学は不安を隠さない。「前年よりも相当落ち込んでいる」と話すのは郡山女子大(福島県郡山市)の担当者。県外からの受験生を中心に志願者が減少。進学相談会を開催して、募集の働きかけを行ったが、原発事故の影響は避けられなかった。同大の担当者は「将来の影響を考えて保護者がたくさんある大学の中からあえて、受験させる必要もないと思う気持ちは仕方ない」と肩を落とす。










