鳥取市立の小中学校で、05、06年度の未納給食費約780万円を校長や教員の個人負担や、PTA会費などで立て替えられたままになっていたことが16日、分かった。
鳥取市教育委員会は、07年度以降の未納分を一般会計で補てんすることに決めたが、05、06年度分は措置しない方針。07年度の未納額は今年1月末時点で約183万円ある。
鳥取市教育委員会によると、1人当たりの年間給食費は小学校が約5万円、中学校が約5万7000円。07年度だけでも小学校44校のうち12校で、中学校18校のうち11校で未納があった。これにより、鳥取市内の小中学校では、未納の給食費を校長らが自己負担したり、PTA会費で立て替えることが慣例化。毎年15万~20万円の給食費を立て替えた中学校長もいた。
文部科学省の全国調査では05年度の未納額は約22億3000万円に上るというが、これに対する対策などまでは把握していない。