東京都品川区は26日までに、小学校に入学したばかりの児童が落ち着いて授業を受けられない「小1プロブレム」に対応するため、保育園や幼稚園の段階から、集団生活のルールや、初歩的な読み書き、計算を教える方針を固めた。東京都品川区教育委員会が、独自のカリキュラムを作成し、2010年度から実施する予定。
東京都品川区教育委員会によると、入学前から、ひらがなの読み書きを教えたり、すごろくを使って1ケタの足し算、引き算などを学ばせたりする考え。また、品川区内の小学校と幼稚園・保育園の交流を拡大し、ドッジボールや、合奏などを通じて集団生活のルールなどを教える。認証保育所や家庭で育児をしているケースも、品川区児童施設などで同様の指導を行う考え。
品川区は中学入学後の心理的負担や戸惑いを軽くするため、小中の垣根を取り払った小中一貫教育も06年度から導入している。