全国学力テスト 初の国公立全参加


教育行政・教育制度 全国学力テスト 初の国公立全参加

04月21日14時26分

 平成19年度に43年ぶり再開し、今年で3回目となる文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が21日朝、一斉に始まった。小学6年生と中学3年生が対象となるテストは、再開後初めて全ての国公立小中学校が参加することになった一方、私立校の参加は半数を割ることとなった。

 テストは算数・数学と国語の2教科が行われ、それぞれ基礎知識問題を活用力問題の2種類が存在する。また、同時に学習環境や生活習慣なども調査される。結果に関しては2学期が始まる9月をめどに返却される予定である。

 成績公表をめぐっては、昨年度の結果を秋田県が全市町村名を明示して公表し、大阪府は自主的に公表した市町村の成績一覧を開示、埼玉県は市町村名を隠して開示した。また、鳥取県は今年度から開示できるよう情報公開条例を改正している。

 過去2回で全教科最下位だった沖縄県教育委員会では、「全国的な注目を浴びたことを前向きにとらえるしかない」とし、答案の1割を5月中に独自採点し、対応を行うとしている。

しかし、実施要領で文部省は都道府県による公表は序列化に繋がるため認めていない。

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