自転車に幼児を２人乗せて走る「３人乗り」が７月１日、解禁される。これまで都道路交通規則では、運転する人が幼児用座席に１人乗せ、もう１人をおんぶひもなどで背負って運転することは許されていたが、前と後ろの座席に乗せる３人乗りは禁止だったが、今回の道路交通規則の改正で警察庁が示した安全要件を満たし、社団法人自転車協会や財団法人製品安全協会が認証マークを発行した自転車に限り、幼児（６歳未満）を自転車の前後の座席に２人乗せた３人乗りが可能になる。
３人乗り自転車の条件は、「駐輪時に転倒しない安定性」「十分な強度やブレーキ性能」などが挙げられ、要件を満たさない自転車で３人乗りをすれば乗車人数の制限を定めた道路交通法の規定に触れる。罰則は２万円以下の罰金または科料となっているが、解禁後すぐに新型自転車が普及するのは困難であるため警視庁交通総務課は「原則として指導にとどめる」としている。
また、携帯電話で通話したり、画面を見たりしながらの運転、傘を差しながらの運転は、これまでも安全運転義務違反に問われたが、具体的な禁止行為として今回の道路交通規則の改正に盛り込まれた。
■警視庁：自転車の交通安全と道路交通規則
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/roadplan/bicycle/anzen.htm
