中川文部科学大臣は2日の会見で、1キロあたり40ベクレルとした学校給食の放射線検査の文章について、食材ではなく検査機器の検出限界であり、給食の基準については最終的には厚生労働省の基準に基づいて対応していくことになる、と森副大臣の1日の会見を訂正した。
文部科学省は、11月30日付で17都県の教育委員会に出した通知で、国の補助金の対象となる検査機器について、検出限界を「1キログラム当たり40ベクレル以下」と示していた。
しかし40ベクレルを超えた食品が出た場合は、その食品を取り除いたり、複数の食材が超えた場合はパンと牛乳のみの給食にする、などの例示もあり、森副大臣は1日の会見で「40ベクレルを上回る食品は給食では使わないようにする方針を示したのか」との質問に「そのように考えていただいて結構です」と答えていた。
文部科学省はすでに各教育委員会に対して学校給食についての基準を設定したものではない、と再度文書で連絡している。