高校生に定着度計る共通テスト 文科省が検討


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教育行政・教育制度 高校生に定着度計る共通テスト 文科省が検討

配信元:私塾界 12月20日08時48分

文部科学省は、高校生の基礎学力の定着度を測る共通テストの導入を検討することを、12月15日付の日本経済新聞社が報じた。義務ではなく、希望者が受ける形にする。進学率の上昇とともに高校は多様化し、生徒に学習意欲を持たせることが難しくなっている。文科省の意図は、高校段階で必要な最低限の知識の定着を促し、学力低下に歯止めをかけることだ。

17日の中央教育審議会高校教育部会で導入方針を示した。同部会は、来年夏ごろに最終報告を出す見込みで、実施は数年後になる。教科は未定で、基礎知識のほか、PISA型のように知識を実生活に生かす力や思考力・判断力も評価できるテストにしたいという。在学中に複数回受け、学力定着を把握できるようにする。

高校進学率は98%に達し、学習内容や学力レベルは多様化した。AO入試や推薦入試のように学科試験を課さない大学入試も増えた。同省は共通テストで学ぶ意欲を引き出して高校段階で最低限必要な知識の習得を目指す。

教育施策の検証や指導方法の改善が目的の小中学校での全国学力テストとは位置付けが異なる。ただ、共通テストが学習意欲の向上につながるか疑問視する声もある。文科省はこの共通テストとは別に、大学入試改革の一環でセンター試験の見直しや新たな共通試験の導入も検討中。中教審高大接続特別部会で来年秋に答申を出す。

私塾界

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