東京都教委が2013年度から高校に指導教諭を導入


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教育行政・教育制度 東京都教委が2013年度から高校に指導教諭を導入

配信元:私塾界 01月15日08時16分

東京都教育委員会は、専門性や指導力に優れた教員の力を活用し、教員全体の意欲や学習指導力の向上を目指すため、2013年度から都立高校に「指導教諭」を設置する。小中学校でも、2014年度からの導入を予定。

教科指導に優れた人材を指導教諭に任用し、指導技術の普及などを図ることで、若手からベテランまで教員全体に実践事例に学ぶ機会を提供する。指導教諭は、自ら授業を受け持つかたわら、公開授業などを実施。各学校の求めに応じて授業を観察し、指導・助言するほか、教科指導のための教材開発などにも取り組む。

都立高校の現状把握に関する調査によると、「授業の内容を十分に理解している」「授業が上手である」と答えた高校生は、いずれも4割。教科における組織体制の整備に係る状況調査によると、同学年の教科内で授業の進行を調整している高校は7割弱、定期考査を同学年の教科共通問題で実施している高校は2割。都立高校における教員の指導力や組織的指導が課題だった。

指導教諭を設置するのは、都立の高校、中等教育学校(中高一貫校)、特別支援学校。現在、校内の人材育成などを担っている「主幹教諭」は、指導教諭導入後も継続する。また、組織的な教科指導体制の整備にあたる「教科主任」についても、都立高校と都立中等教育学校で2013年度から設置。授業内容や進度の調整、教科指導に関する人材育成などを担う。

私塾界

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