愛知県教育委員会は19日、新潟県長岡市のでんぷん製造会社「島田化学工業」の事故米を材料の一部に使用したオムレツが、財団法人「愛知県学校給食会」に納入されていたことを発表した。
2003年度から2007度までの5年間で、愛知県内38市町村の小中学校などの学校給食で出されたオムレツ約45万3000個に、カビが付着した事故米を含むでんぷんが1個あたり約1%の割合で混入されていた。
愛知県教育委員会によると、新潟県長岡市のでんぷん製造業「島田化学工業」が、国から買い付けた事故米を米粉でんぷんに加工。東京都目黒区の食品加工販売業「すぐる食品」へと転売し、冷凍食品のオムレツを製造する際、卵に混ぜるつなぎ用のでんぷんとして使用されていた。
オムレツは50グラム、60グラムの2種類で、でんぷんはそれぞれ1・2%含まれていた。健康被害の報告は出ていないという。
また、事故米の不正転売問題で、農林水産省の白須敏朗次官が辞任。
人事発令後に記者会見を行い、「新たな体制で再発防止策の構築、実施に当たることが適当と考えた」と述べた。後任は井出道雄氏。