7年越しの判決 御殿場集団強姦未遂事件 有罪確定へ


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不登校・いじめ・事件 7年越しの判決 御殿場集団強姦未遂事件 有罪確定へ

04月16日18時04分

 静岡県御殿場市で2001年9月、少女(当時15歳)に集団で乱暴しようとしたとして、強姦未遂罪に問われていた当時16歳の男(23)と当時16~17歳の男4人(いずれも24歳)に対し、最高裁第1小法廷は13日付で上告を棄却する決定をした。これにより23歳の1被告を懲役2年6月執行猶予4年とした1、2審判決と他の4被告を懲役1年6月の実刑とした2審判決が確定する。事件から7年半、少年審判と刑事裁判の間を揺れた5人の有罪が確定する。

 この事件では少年10人が逮捕され、最初は捜査段階で全員が犯行を認めた。そのうち5人は少年院に送致されるなどしたものの、静岡県家庭裁判所沼津支部の少年審判で残る5人が否認に転じ、うち4人が検察官送致(逆送)後に起訴された。もう1人は刑事裁判の無罪に当たる「不処分」となったものの検察側が抗告し、東京高等裁判所・最高裁判所で不処分が取り消され、その後起訴された。

 公判では、犯行日についての少女の供述に変化があり、こうした少女の証言と、捜査段階段階で自白した後に否認に転じた被告らの供述の信用性などが争点となっていた。

 最高裁による棄却決定に関して、4人の弁護人は「犯行日が変更されたり、被害者の供述の信用性が認められたり、最初から厳しい裁判だった」としたうえで、「『上告理由に当たらない』と書いてあるだけで、棄却理由に一切触れておらず、冷たい決定」と語った。

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