弘前大学は2009年11月18日、人文学部の40歳代の男性准教授が出張中の大阪市で23人分の個人情報が入ったノートパソコンを紛失したと発表した。パソコンは大学の所有で、准教授は情報機器を学外に持ち出す場合に必要な学部長の許可を得ず、第三者が情報を閲覧できないような対策を取っていなかった。紛失による情報の不正使用は確認されていないという。
弘前大学によると、パソコンには准教授の研究調査報告書の送り先リストが入っており、研究報告書を送る国や自治体などの関係者23人分の住所や指名などが保存されていた。弘大では2年前にも廃棄パソコンのデータが盗難されている。
准教授が学会出席で10月末に大阪市の私鉄駅で切符を買った際、パソコン入りのカバンを置き忘れたという。弘前大学は何らかの処分を下す方針。