群馬県小学6年生女子児童自殺 学校側がいじめ認める


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不登校・いじめ・事件 群馬県小学6年生女子児童自殺 学校側がいじめ認める

11月08日11時54分

群馬県桐生市の新里東小学校6年生、上村明子さん(12)が2010年10月23日に自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、学校がいじめがあったと認めることが2010年11月7日、桐生市教育委員会関係者らへの取材で分かった。

桐生市教育委員会は2010年11月8日に臨時会を開き、学校から提出のあった報告内容を教育委員に説明する。自殺との因果関係については、遺書が見つかっておらず、踏み込まない見通し。学校はこれまで「いじめは把握していなかった」と説明していた。

明子さんは10月23日、自宅で首をつって自殺。学校は教諭や児童へ聞き取りなどを行い、事実関係を調べていた。学校から児童のアンケートや教諭、保護者らからの聞き取りに基づいた報告の提出が桐生市教育委員会にあった。桐生市教育委員会関係者らによると、明子さんの学校生活を巡り、9~10月、給食の時間に同級生がグループで机を寄せ合っている中で、一人で食べるなど無視される状態が継続していたことや、「臭い」「近寄るな」などの言葉の暴力を受けていたことが確認できたとし、こうした点を踏まえ、学校は「いじめはあった」と認定したとみられる。

学校側は2010年11月8日午後、こうした内容や再発防止策などを両親に伝え、保護者会で説明する。桐生市教育委員会関係者は、「いじめの実態があったことは、認めざるを得ない」と言及している。さらにクラスは教諭が児童をコントロールできない学級崩壊状態で、桐生市教育委員会関係者は「孤立に拍車がかかった」と分析している。

臨時会では、こうした経緯が報告される見込みだが、予定していた岸校長の出席は混乱を避けるため見送られる。


[既報]
http://eduon.jp/news/crimes/20101104-001438.html

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