公立高校の補習教員へPTA会費から不適切報酬


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不登校・いじめ・事件 公立高校の補習教員へPTA会費から不適切報酬

配信元:私塾界 12月27日08時38分

共同通信によると、公立高校の補習や模試で監督などを担当した教員がPTA会費から不適切な報酬を受け取っていた事例が2007年度以降の5年間に、17道県の386校であったことが21日、文部科学省の調査で判明した。文科省は「監督などをするという兼職の届け出があれば認められるので適正に手続きしてほしい」と求めている。

今年3月に沖縄県の高校でPTA会費から早朝授業の謝礼が支払われていることが表面化し、文科省が調査した。校舎修繕など学校で必要な経費の一部をPTA会費で賄っていた事例は32都道府県の高校計993校で確認された。

報酬を受け取った教員の多くはPTAが計画して実施した補習や模試で監督をしていた。報酬額は補習1時間当たり数百~3千円程度。

学校経費でPTAが負担したのは、グラウンド整備や窓ガラスの修繕、受験雑誌や教科用DVDの購入、視察や部活動の交通費など。契約時間以上の授業をした非常勤講師に報酬を払ったケースもあった。

人件費を除いて、PTAが自発的に学校へ寄付した場合は問題ないが、文科省はPTA会費を事実上流用していた高校もあるとみている。文科省は「学校の経費は自治体が負担するもの。安易に保護者に転嫁すべきではない」としている。

私塾界

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