北海道教員採用試験 面接用資料流出の疑い


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不登校・いじめ・事件北海道教員採用試験 面接用資料流出の疑い

2008年04月08日11時00分

 2006年9月に実施された北海道の教員採用試験で、札幌市教育委員会がつくった面接官用の資料が事前に流出していた疑いのあることが7日、分かった。市教委は事態を重視、面接官を務めた校長らへの調査を始めた。

 市教委によると、資料は〇六年八月二十三日、市教委会議室で開いた事前の説明会で校長ら面接官百四十四人に配った。その場で、コピー禁止をはじめとする漏えい防止策など、取り扱いに関する指示は特にせず、校長らは九月二、三日の試験当日まで自宅や職場で保管したという。

 市教委の今井啓二・教職員人事担当課長は「言われるまでもなく外部に出せない資料で、校長なら常識のはず」と説明。その一方で、十日間もの間、資料が面接官の手元にあったことを重くみて「説明会後の即時回収も含め、再発防止策を考えたい」と話している。

 当時資料を手にした校長ら144人に札幌市教委が文書で問い合わせたところ、全員が「知らない」と関与を否定しているが、市教委は「何者かが漏洩(ろうえい)したのは明らかであり、今後も何らかの方法で調査を進める」としている。