5歳女児死亡「揺さぶられっ子症候群」認定で母親に有罪判決


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小学校 5歳女児死亡「揺さぶられっ子症候群」認定で母親に有罪判決

07月14日11時51分

頭を強く揺さぶるなどし、5歳の次女を脳腫脹(しゅちょう)で死亡させたとして、傷害致死罪に問われた母親、菅由実被告(32)の判決が7月13日、神戸地裁であり、佐野哲生裁判長は懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡した。起訴状によると、兵庫県伊丹市の菅由美被告(32)は2008年5月、自宅マンションで当時5歳の二女・明日香ちゃんの頭を激しく揺さぶるか、布団などに強く打ちつけるかなどして死なせたとされている。死因は「揺さぶられっ子症候群」と診断された。

 菅被告は「暴行していない」と無罪を主張していたが、佐野哲生裁判長は「以前にも暴行を加えており、厳しい非難に値する」と批判。一方で、「当時、育児などで相当不安定な精神状態にあり、だだをこねる次女に発作的に激高し暴行したと考えられる」と認定。そのうえで「長期間、育児に悩んだ。当時は相当不安定な精神状態で、同情できる余地はある」などとして、懲役5年(求刑・懲役10年)の実刑判決を言い渡した。
 判決では、乳幼児が強く揺さぶられた場合、頭部の血管などが損傷を受ける「揺さぶられっ子症候群」とした検察側主張を認め、傷害致死罪を適用した。

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