服装チェックで入試不合格  校長が指示―神奈川県神田高校


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受験・入試 服装チェックで入試不合格  校長が指示―神奈川県神田高校

10月31日20時21分

 神奈川県平塚市の県立神田高校(生徒数347人)が2005年度、2006年度、2008年度の入学試験で、「髪を染めた跡がある」「ズボンを引きずっている」といった服装や態度の乱れを理由に合格圏内の22人を不合格にしていた問題で、神奈川県教育委員会は29日、公表した基準と違う選考方法で不適切だったとして、渕野辰雄校長を更迭し、11月1日付で県立総合教育センター専任主幹に異動させる人事を発表した。

 神奈川県教育委員会は、服装の乱れなどを選考基準として公表していなかった点を問題視しており、「保護者や県民の不信を考えると、これから始まる入試準備にかかわるのは適切でない」としている。

 渕野校長は、受験生の外見・生活態度を合否判定の基準にし始めた2004年度実施の入試時は教頭、2005年度以降は校長として選考を指示していた。具体的には、校長が試験前、職員に「著しく目立つ点があれば、記録するように」と指示。職員は入学願書の受け付けや試験の時に「態度が悪い」「スカートが短い」などと記録し、校内の委員会で入学後に指導が困難と判断した場合、不合格としていた。

 山本正人教育長は「中退者が年間100人を超える課題校。09年度からほかの学校と統合予定で、いい学校をつくっていきたいという思いからだったようだ」としている。

 不合格とされた受験生は05年度、06年度入試でそれぞれ6人、08年度入試で10人。

 神奈川県教育委員会は22人の意向を確認し、転入させるなどの救済措置を検討する

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