入試体制見直し、監督者巡回強化 京都大学


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受験・入試 入試体制見直し、監督者巡回強化 京都大学

配信元:私塾界 11月21日08時01分

毎日新聞(11月16日付)は京都大が15日、今年2月の入学試験で起きた携帯電話による不正事件を受け、来年度入試で監督者の巡回を強化すると発表したと報じた。しかし詳細な内容は明らかにせず、「受験者の良心、倫理観に期待することを基本とし、不正行為の未然防止に努める」との理念を掲げることにとどめた。

事件後に学内に設置した調査・検証委員会がまとめたもので、「試験実施体制自体に大きな問題があったとは認められない」とし、「通信機器等の急速な高度化の全てに対応することは難しい」との認識を示した。
改善点としては、監督者数を増やし、受験生の座席配置も目が届きやすく工夫するとしている。携帯電話については「電源を切ってカバンに入れ所定の場所に置く」との従来ルールを徹底するとしている。
入試担当の淡路敏之副学長は「具体的な対応は現時点で明かせない部分がある。真面目な学生が不利益を被らないような措置は取る」と述べた。

京大入試を巡っては今年2月、受験者の予備校生が試験会場から携帯電話でインターネットの質問掲示板に問題を投稿し、答えをカンニングしたとして偽計業務妨害容疑で逮捕された。山形家裁は7月、予備校生を不処分とした。

今後、入試体制の見直しは全国の大学でも同様の動きが出てきそうだ。(N)

私塾界

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