定員超過による補助金削減を免れようと、入学する意思のない付属高の生徒に「やらせ受験」をさせていた大阪産業大(大阪府大東市)が、系列の大阪桐蔭高校(同市)の生徒にも、同大のセンター試験利用入試の受験を無料で促し、大学の偏差値をかさ上げしていたことがわかった、と朝日新聞が3月19日に報じた。大阪府私学・大学課は桐蔭高から事情を聞く方針。
同大で昨年7月開かれた入試委員会の議事録などによると、大学は中堅クラスの偏差値を維持するため、学力の高い桐蔭高校の生徒に滑り止めとして無料で受験を促しており、2012年度に同大学に出願したのべ9274人のうち、24%にあたる2250人が大阪桐蔭高校からの受験者だった。