受験者数を確保し偏差値を上げようと、大阪産業大(大阪府大東市)が、入学する意思のない系列高の生徒に大量に受験させていたことが発覚した。背景には、少子化で人気校と不人気校が二極化し、生き残るためなりふり構っていられない私立大の現状があると朝日新聞が4月1日に報じた。大阪産業大は、2012年の推薦も含めたのべ志願者数は9274人。学部ごとの平均偏差値は40台という位置づけ。だがこの数字は、大学側が「演出」したもの。志願者の24%にあたる2259人が、系列の大阪桐蔭高の受験生。偏差値の維持と受験者数確保が目的だった。