長崎県立佐世保工業高校 定時制の新入生二人を入学金未納で式に出席させず


  1. 教育情報サイトeduon!ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 高校
  4. 長崎県立佐世保工業高校 定時制の新入生二人を入学金未納で式に出席させず

高校 長崎県立佐世保工業高校 定時制の新入生二人を入学金未納で式に出席させず

04月17日13時44分

 長崎県佐世保市の県立佐世保工業高校定時制(松山秀則校長、143人)が、入学金などの諸費用を持参しなかった新入生の男子生徒2人と保護者を入学式に出席させなかったことが分かった。2人の保護者は費用を分割払いすることで学校側と合意し、式後に入学が認められたという。

 同校によると、入学式は8日に実施。新入生43人のうち2人が、4月分の授業料などを含む入学金6万3000円を持参しなかった。学校は3月31日、保護者への説明会で、長崎県条例にもとづき「入学式当日に受付で入学金を納めなければ、入学を許可できない」と説明していたことから、2人に対し、「このままでは入学が認められない」と説明。体育館で入学式が行われている間、生徒と保護者を応接室で待機させた。

 長崎県教育委員会によると、県立高校の入学金は県条例で入学時に納付するよう定めている。入学許可は通常、入学金支払いを条件にしているという。高校教育課は同校の対応について「入学金納付は説明会などでお願いしており、やむを得なかった」と説明している。松山校長は「生徒たちには本当にかわいそうだったが、さんざん悩んだ末に今回の判断をした」と話している。

 千葉県八千代市の県立八千代西高校(大迫太校長)でも、入学金未納を理由に新入生2人を入学式に出席させず、別室に待機させ、式終了後に保護者が入学金を納めたため、入学を許可するという事例があった。

 千葉県教育委員会も、長崎県教育委員会と同様、「県条例によりやむを得ない措置」との見解を示している。

掲示板 このニュースについて掲示板のトピックを立てる