神戸新聞(11月19日付)は、気が散りやすく、集中力が長続きしないため、授業にも遅れがちになる、そんな発達障害のある子どもを支える学習塾「リンクス学習サポート」(姫路市飾西)が開設から1年を迎えたと報じた。
「怠け者」や「我慢が足りない」などと誤解されることが多い子どものため、独自の教材などを用意し、個別指導を続ける。
地元FMラジオで発達障害児の育児情報番組を制作する吉田真樹子さん(38)が、取材を通じて学習支援が必要と感じ、昨年10月に専門の学習塾を開設。発達障害と診断された小中学生ら約15人に個別指導している。
一方、手先が不器用だったり、対人関係を築きにくかったりする子ども向けに、テーブルゲームなどを通じて対話力などを身につける教室も開き、作業療法士が指導に当たっている。吉田代表は「(発達障害という)診断のあるなしに関わらず、悩んでいる方は、まず相談してほしい」と呼び掛けている。
まだ発達障害児の対象にした塾は少ないようだ。改めて考えさせられる動きだ。(N)