奈良の「宙塾」塾長がNPOで祭りを主催


  1. 教育情報サイトeduon!ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 学習塾・予備校・企業
  4. 奈良の「宙塾」塾長がNPOで祭りを主催

学習塾・予備校・企業 奈良の「宙塾」塾長がNPOで祭りを主催

配信元:私塾界 01月23日08時19分

毎日新聞(1月5日付)は、昨年11月20日、奈良市のならまちセンターで、奈良の伝統行事・春日若宮おん祭にあやかり、地域の子供たちが楽しむイベント「子どもおん祭り」が開かれたと報じた。

家族連れ約1,000人が集まり、餅つきや廃品を使ったゲームなどを楽しんだ。2000年から続くこの祭りを主催するのが、奈良市紀寺町のNPO法人「宙(おおぞら)塾」だ。

小中学生向けの学習塾を経営していた黒飛啓理事長(50)が「地域が一体となって子供の教育に取り組む態勢を作り、世の中に役立つような大人になるよう、子供を育てたい」との思いから、2000年12月に設立した。

「地域に密着して自然や文化を学ぶ」ことをポイントに、子供と保護者が楽しんで参加できるようなイベントを年に約30回、開催。昨年は金剛流シテ方、植田恭三さんから能を学ぶ体験や、柿の葉寿司などの郷土料理を自分で作る教室などを開いた。他に一刀彫師、奥田裕さんから学び、えとの置物を作る講座も。初めて刀に触れる子供もいたが、「危ないから遠ざけるというよりも、きちんと触って『刀ってこんなに切れるんだ』と怖さを知ることが大事」と黒飛理事長は話す。

小中学生の頃からイベントに参加している子供は、高校生になると、イベントを支えるボランティアリーダーを任される。仕事は、会場のセッティングや当日の進行役などさまざま。黒飛理事長は「いろんな人と接することで、自分に自信を付けることができる」。不登校で人と接するのが苦手だった児童が、高校生でリーダーを務めることで自信を取り戻したケースもあったという。

「イベントを通して『何かを学んでほしい』というのは特にない」と黒飛理事長は話す。「いろんな人が命をかけて、文化や自然をつないでいる。もしイベントの中で自分の琴線に触れるものがあったら、その人ともっと深いつきあいをしてもらえればと思う」。そう笑顔で話した。

「宙塾」では、小学生を対象に国語や算数などの学習を支援する講座も開いている。

私塾界

掲示板 このニュースについて掲示板のトピックを立てる