長崎新聞（1月14日付）は、対馬市教委が島内の小中学生を対象にした「テレビ学習塾」の番組を制作し、市ケーブルテレビ（CATV）で放送を始めていると報じた。
市教委によると、県内初の取り組みで、全国では大分県豊後高田市などで同様の放送をしているという。
子どもの学力向上と家庭学習の習慣化が目的で、市内の小学4年～中学3年生の約2千人が対象。全国学力テストなどで、島内の子どもの苦手意識が強いと分析された算数と数学の番組を制作し、専用テキストも配布した。番組制作は、企画から撮影まで対馬市内の小中学校の教諭が手掛けた。島の特産品やツシマヤマネコを題材にして数式を説明したり、博士姿に扮（ふん）するなど楽しみながら学べるよう工夫している。
番組は20分間で毎週火曜に3回放送、毎週水曜に4回再放送する。昨年12月に中学生の数学が始まっており、今月17日に小学生の算数がスタートする。本年度は計10本、2012、13年度はそれぞれ40本放送する予定。市教委は番組放送日を「つしま家庭学習の日」としてPRしており、「家族で読書をする時間を確保するなど家庭や地域で子どもが学習に集中できる環境をつくってほしい」と呼び掛けている。
