障害を持つ生徒の入学試験を支援するソフトウェア「Lime」を開発・公開 日本マイクロソフト


  1. 教育情報サイトeduon!ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 学習塾・予備校・企業
  4. 障害を持つ生徒の入学試験を支援するソフトウェア「Lime」を開発・公開 日本マイクロソフト

学習塾・予備校・企業 障害を持つ生徒の入学試験を支援するソフトウェア「Lime」を開発・公開 日本マイクロソフト

02月10日08時28分

9日、東京大学先端科学技術研究センター(東京都目黒区)と日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区)は、障害を持つ生徒が、入学試験において合理的配慮を受けられるようにすることを目的として、支援ソフトウェア「Lime(ライム)」を共同開発し、無償で公開したと発表した。

プレスリリースによると、東京大学先端科学技術研究センターと日本マイクロソフトは、これまでも障害のある学生のための大学・社会体験プログラム「DO-IT Japan」に協働で取り組んでおり、新しい活動として「学習における合理的配慮研究アライアンス」をたちあげたという。Limeは「学習における合理的配慮研究アライアンス」のサイトよりダウンロードできる。

筆記用具を使用することが困難な受験生の試験において、パソコンの利用を希望しても、変換候補から解答の漢字の表記がわかってしまうなどの理由により他の受験生との公平性が保てないと判断されるケースが多いという。

Limeは、特別な機器を追加することなくインストールするだけで日本語入力時に変換候補として表示された漢字がすべて保存され、受験生が試験中に適切にパソコンを利用したかを、試験後に確認できる。また、今後任意の漢字を変換候補に表示させない機能なども追加される予定で、これにより教育機関は、障害のある受験生に配慮をしながら、公平、公正な試験を実施することが可能になるという。

「合理的配慮」とは、06年に国連本会議で採択された「障害者の権利に関する条約」に明記されている概念で、日本でも2011年に改正された障害者基本法に盛り込まれ、関連法案の整備が検討されている。


■東大先端研と日本マイクロソフト、障害児の入学試験を支援するソフトウェア「Lime」を共同開発、本日より無償公開
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=4109


■学習における合理的配慮研究アライアンス公式サイト
http://doit-japan.org/accommodation/

掲示板 このニュースについて掲示板のトピックを立てる