Sankei Biz（7月5日付）は。家庭教師派遣の大手トライ（代表:二谷友里恵氏）が展開しているマンツーマンの学習指導教室「個別教室のトライ」が急拡大していると報じている。
2011年11月に100教室を突破。今年度内には、300の大台を超える見込みで、直営の個別指導教室では、最大手となる。
個別学習教室は、少子化の影響もあり成熟市場となっている学習塾市場の中にあって、集団指導タイプの学習塾に代わって伸びており、学習塾市場9000億円の40%を超え、数年で集団タイプの学習塾を逆転すると見込まれている。
費用は集団教室より高いが、一人一人の学習能力、習熟度に応じてきめ細かく、最適な学習指導が可能であることから、人気が高まっている。背景には"ゆとり教育"から学力重視に転換した文部科学省の変化もある。週5日の学校の学習量は30%も増え、授業に追いつけない子供が増えている。「学習環境が大きく変わり、集団指導型の学習塾は機能しなくなってきている。生徒に密着した指導が可能なマンツーマンスタイルが支持されている」（森山真有専務）という。
トライでは、学歴だけでなく人間性、責任感など多岐にわたる採用基準をクリアした家庭教師10万人をネットワークし、これらの教師の中から指導実績、合格実績、保護者の評価などにより、教師を個別教室に充て、近い将来に個別指導教室を400までにする予定だ。
