豊後高田市が取り組む「学びの21世紀塾」への大評価


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学習塾・予備校・企業 豊後高田市が取り組む「学びの21世紀塾」への大評価

配信元:私塾界 09月04日08時16分

大分合同新聞(8月18日付)は、県の学力調査で県内トップの成績を上げ続けている豊後高田市、10年前に「教育のまちづくり」を掲げ、その成果は全国の教育関係者から注目を集めると報じた。中でも、市教委、学校、地域が三位一体となって取り組む「学びの21世紀塾」は評価が高く、毎年、県内外から50件前後の視察団が訪れるほどだ。

教員OBや塾講師ら地域住民が子どもたちに勉強を教える21世紀塾は2002年にスタートした。きっかけは、完全学校週5日制や授業時間の削減などの「ゆとり教育」に対し、子どもの学力低下を不安視する保護者の声。学ぶ機会を保証するためにと土曜日に講座を開設したのが始まりで、学校は施設を提供したり教員が講師役の住民のサポートに努めている。

当初は「ゆとり教育の流れに逆行する」という批判もあったが、河野潔教育長(当時・市教委学務課長)は「学習塾に通わせる経済的余裕のない家庭は歓迎してくれた」と振り返る。

無料の市営塾は民業圧迫になるのでは――そんな懸念も、そもそも学習塾の少ない地域では杞憂(きゆう)だった。講師の一人、塾経営者の田渋美根子さん(64)は「身近に塾がない地域もある。子どもたちが学べる場は多ければ多いほどいい」。10年がたち、復習を中心にする21世紀塾と予習や先取り学習に重きを置く学習塾と、すみ分けはうまくいっている。

県教委が実施した本年度の学力テスト「基礎・基本の定着状況調査」(小学5年、中学2年対象)では8年連続、全学年・教科で全国平均を上回った。同テストが始まった03年度には23郡市中22番目だったが、05年度以降は県内トップを維持。河野教育長は「21世紀塾だけの成果ではない」とした上で、「地域が学校教育に関与することで教育現場の意識改革が起き、教員の取り組む姿勢や指導法が改善された」と強調する。

今年6、7月には福武教育文化振興財団(岡山県)の視察団が訪れた。「まねしようとしている自治体もあるが、民業圧迫や予算の関係でできない所も多い」と同財団常任理事の宮野正司さん(68)。「子どものために行政と地域が一体になっているところは見事」と高く評価する。

私塾界

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