石巻・出前寺子屋 「英検・漢検 検定合格講座」


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学習塾・予備校・企業 石巻・出前寺子屋 「英検・漢検 検定合格講座」

配信元:私塾界 10月09日08時18分

全日本私塾教育ネットワーク(私塾ネット)が、震災復興学習支援として宮城県石巻市で実施している出前寺子屋「検定合格講座」の取り組みが早くも3期目に突入した。

2011年8月16日から第1期がスタート、第2期は2012年2月19日から、今回の第3期は2012年6月16日からスタートしており11月10日まで漢字検定と英語検定のスクーリングを行う。

会場は仮設開成ささえあい拠点センター集会所、第3期の検定試験は平成24年度 第2回英語検定が2012年10月13日、平成24年度第2回漢字検定が2012年11月10日に実施される予定。受講対象者は仮設住宅、借り上げ住宅などに住んでいる被災市民で、特典として教材費・スクーリング受講費・検定料が全て無料としている。

過去3回の漢字検定実績は58名受検中合格者52名。以下内訳。
2級‐13名、準2級‐14名、3級‐12名、4級‐4名、5級-4名、 6級‐3名、7級‐2名
(小中学生16名、一般36名)

この活動は支援者の浄財で運営されている。3期目の活動からは、日本キリスト教協議会・震災対策室および東北ヘルプ(第2期から継続)から活動資金支援をいただいている。

主管:AIM学習セミナー(私塾ネット会員・松戸市)
後援:全日本私塾教育ネットワーク(略称・私塾ネット)
支援:日本キリスト教協会・震災対策室(JEDRO)

◆2012年9月23日の活動報告

第29回のスクーリングを実施。級位判定テストに挑戦し5級スタートが確定した。
これで漢検講座登録者は27名となった。この日の出席者は漢検講座19名、英検講座9名、このうち3名が重複するので実質25名とほぼいつも通りの出席状況であった。

そんななか、いつもご家族4人で来られているHさんが、娘の中1のM ちゃんが夏休みの宿題として書いたという、作文用紙4枚分のコピーを見せてくれた。

「震災を体験し、私が今思うこと」と題する1500字をこえる大作で、記されていたのは、生々しい震災体験と過酷な環境から学んだ感謝の気持ちとみずみずしい学習意欲、そして自分の将来を見すえ自立に芽生える一人の少女の成長の姿であった。とても中学1年生の筆力とは思えぬ完成度の高い作 文にいたく心をうたれた。そこで特別に許可をいただいて全文を裏面に掲載するので一読いただければと思う。

(報告:谷村志厚)

雨また雨で気持まで湿っぽく晴れ上がりにくい中、本日の英検講座では欠席者が4名いた。その中のE君は合格ラインまで今一歩のところにいるのだが、本日欠席にも関わらず、宿題で出された過去問題を3回分キチンと解いて、その解答用紙を漢検5級講座に参加している弟に託していた。彼が自己採点をした点数は、1回目35/65点、2回目36/65点、3回目37/65点と1点ずつ上昇していた。合格の可能性が濃くなったと感じた。宮城県の公立高校の前期入試では、英検を含む検定の3級合格者には、「優遇措置がとられる」というので本日の終了間際に、お母さんに合格の願いを問題集に託した。

そして、英検講座欠席者の残りの一人は、前回合格ラインを大きく超えた結果を出したTさんであった。「日曜日は忙しい」とおっしゃる主婦の方である。

さて、前回欠席をした中学2年生のAさんが、本日4級の過去問題を解いた。家族と仮設住宅に住んでいる彼女は、学校ではバレー部の部長をしている。忙しくて勉強時間が作れないようだ。本日合格ラインに8点足りない結果を見て、彼女はがっかりしていたとのことだが、気分を取り直して次回の出前寺子屋に取り組んでほしい。
次回は10月7日に開催される。

(報告:谷村和枝)

私塾界

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