「入試ありき」ではない「求められる英語力の養成」を考える


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学習塾・予備校・企業 「入試ありき」ではない「求められる英語力の養成」を考える

配信元:私塾界 08月27日08時05分

増進堂・受験研究社が民間英語検定試験に関するオンラインセミナーを開催
 10月9日、株式会社増進堂・受験研究社主催の「民間の英語検定試験」をテーマにしたセミナ―『“入試”の枠組みを超えた英語力養成を考える ~大学入試検討委員会の報告~』がオンラインで開催される。

去る7月30日に「民間の英語検定試験」を共通テストに導入することが、文部科学大臣によって正式に断念された。今回は、その導入に反対していた渡部良典氏(上智大学言語科学研究科教授/ELPAアドバイザー)が登壇する。

 文部科学省は令和元年12月に、有識者による「大学入試のあり方に関する検討会議」を発足。その会議は令和3年6月30日に終了し、その中で出てきた提言は7月8日に公開された。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/103/toushin/mext_00862.html

 渡部良典氏はその会議の委員として参加。本セミナーでは、会議の中で何が論点になり、どのような視点のもと、どのような提言がされたのかを開示。英語力育成に入試ではなく、何が必要なのかを「大学入試のあり方に関する検討会議」での活動をもとに講演する。

 そして、「入試ありき」ではない「求められる英語力の養成」を整理し直し、現場で指導する教員との意見交換も進めていく。

 渡部氏は同検討会議で、次の3点に力を入れて発言してきた。

(1)4技能は便宜的な分け方に過ぎず、英語運用能力を高めるためには技能の統合が必須であること

(2)入試改革の効果は限定的であり、入試の改善は拙速を戒め、受験者や教員の心理とそれを取り巻く社会的な条件を考慮しながらく暫時進めてゆくべきこと

(3)民間試験は共通テストの代わりにはなりえず、民間試験と共通試験は棲み分けをすべきこと

「これらを自分の意見としてではなく、できる限り言語テストの理論と実践研究の成果を紹介しながら述べました。委員会でとりまとめた提言は膨大なものですし、マスコミの報道はもとより要点に限られています。今回は、私が委員会で提出した資料をもとにして、委員としてではなく一人の教員としてまた研究者としてお話をし、参加者の方々のご意見を伺いたいと考えています」

 と、渡部氏は本セミナー開催するにあたりメッセージを寄せている。

●セミナー概要

・タイトル:“入試”の枠組みを超えた英語力養成を考える ~大学入試検討委員会の報告~

・講師:渡部良典(上智大学言語科学研究科教授/ELPAアドバイザー)

・日時:2021年10月9日(土)15:00~16:30

・実施:オンライン開催(Zoom/YouTubeLIVE)

・申込:Peatixにて受付 http://20211009watanabe.peatix.com

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