警視庁は19日、女子中学生を縁日の露店で売り子として働かせていたとし、稲川会系暴力団組長、青山秀明容疑者(46)と組員ら計4人を労働基準法違反容疑で逮捕したと発表した。青山容疑者は「中学生とは知らなかった」と供述しているが、組員らは「人手不足でなり手がおらず働けるなら誰でも良かった」と容疑を認めているとのこと。
少年育成課と田園調布署の調べでは、青山容疑者らは7~8月、大田区や川崎市内の縁日など神社・仏閣5カ所に出した露店で、同区内に住む13~15歳の女子中学生3人に、お好み焼きやイカ焼、お面などを売る露店の売り子をさせた疑い。
露店は1日平均10万円の売り上げがあり、1人当たり日当8000円を支払っていたという。仕込みや片づけで午前7時ごろから午後10時ごろまで拘束されることもあったととのこと。
女子中学生らは先輩に誘われ、売り子を始めたことから青山容疑者らが他にも女子中学生を雇っていたとみて調べを続けている。