試験データ誤って消去 テスト結果使わず成績評価 横浜市立橘中学校


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中学校 試験データ誤って消去 テスト結果使わず成績評価 横浜市立橘中学校

04月14日17時05分

 横浜市教育委員会は11日、市立橘中学校(保土ケ谷区、吉田英則校長)で2008年9月に実施した1、2年生計490人分の家庭科の期末テストの結果データを、40歳代の女性教諭が誤って消去していたと発表した。当時の平野憲一校長(今年3月定年退職)の判断で、テスト結果を使わずに前期末の成績をつけていたことがわかった。

 同市教委によると、消去したのは当時1、2年生だった計490人の家庭科の前期末テストの点数のデータである。女性教諭はUSBメモリに成績データを保存していたが誤って初期化したため、データが消去された。平野憲一校長の指示で、答案の回収や再テストはせず、「実技、作品などで適切な評価ができる」として、実技や小テストなどで評価したという。さらに「混乱を招く」との理由から生徒や保護者への説明や市教委への報告もしていなかった。

 今年3月末、市教委に匿名文書が届いたことで発覚した。吉田英則校長や教諭が今月9日に生徒に、11日に保護者に経緯を説明し謝罪した。市立橘中学校は今後、対象生徒に点数の聞き取り調査を行い、成績をつけ直すとしている。市教委は今回の件を不適切な処理だったとして、女性教諭らを処分する方針。

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