中学生の娘に売春をさせたとして売春防止法違反、児童福祉法違反などに問われた佐賀県内の無職の女（３６）に対して８月１８日、佐賀地裁で論告求刑があった。女は、当時中学生だった２人の娘に売春をあっせん。娘をホテル付近の待ち合わせ場所に車で送迎し、客が支払った１万円～１万５千円の一部を受け取っていた。検察側は「成長期の子どもを目先の生活費欲しさから、『援助交際』という大人の性のはけ口に差し出した。動機に酌量の余地はなく、社会に与えた影響も大きい」として懲役３年６月を求刑した。判決は９月９日。
起訴状では、女は次女（当時１３歳）が１８歳未満であるのに、２月２１日から２３日にかけて県内で男３人と引き合わせ、ホテルでそれぞれわいせつな行為をさせた。３月２７日には、長女の友人（当時１５歳）が１８歳未満であるのに佐賀県内で男と引き合わせ、ホテルでわいせつな行為をさせたとしている。
女は被告人質問で、長女や次女、長女の友人に積極的に売春を持ちかけたことはなく、強制したこともないとした。
一方、検察側は、女が長女のほかの友人にも相手の男を紹介していたと指摘し、娘や友人を男との待ち合わせ場所に車で送り迎えしたり、携帯電話の出会い系サイトで相手の男を見つけたりするなど積極的に関与していたと主張した。
