神奈川県教育委員会は、男性教諭に対して２００７年１２月に酒気帯び運転を理由に懲戒免職処分としたのを取り消し、０７年１２月からの停職６ヶ月に改めると発表した。
元教諭が「処分が重すぎる」として取り消しを求めた訴訟で、一審の横浜地方裁判所、二審の東京高等裁判所ともに元教諭が勝訴。最高裁判所は県の上告を受理しない決定をしたため県の敗訴が決まったことによる処分の変更。懲戒免職処分を取り消して復職を認めるのは初めて。
すでに停職期間を終えているため、今後は研修を受けた後に復職する予定。停職期間を除く給与も支払われる。
神奈川県教育委員会は、「酒気帯び運転は原則、懲戒免職」と一律に処分してきた。しかし今回の判決で「指針運用が硬直的すぎる」とされ、今後は「免職」を原則に、勤務態度などを考慮して処分内容を判断するという。
