津波で園児死亡、遺族が幼稚園を提訴 宮城県石巻市


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その他 津波で園児死亡、遺族が幼稚園を提訴 宮城県石巻市

08月11日08時35分

東日本大震災時に私立日和幼稚園(宮城県石巻市)の送迎バスが津波に巻き込まれて園児5人が死亡した事故で、幼稚園側の対応に問題があったとして幼稚園と当時の園長を相手に4人の遺族が10日、仙台地方裁判所に約2億7000万円の損害賠償訴訟を起こした。

訴状などによると、3月11日、大津波警報発令後に園児らを自宅に帰すため、送迎バスで高台にある園を出発。海辺の住宅街を回って園に戻る途中に津波と火災に巻き込まれ、女児4人、男児1人が死亡、添乗員の女性が行方不明となった。同じように園児18人乗っていた別の送迎バスは、ラジオで津波発生を聞いて引き返し、難を逃れている。

園のマニュアルでは「高台などに避難する」、「災害が発生するおそれがあるときは保護者の迎えがあるまで幼稚園に待機させる」と定めていて、マニュアルを守り安全な高台にある幼稚園にとどまっていれば子どもたちは助かったとして、幼稚園と当時の園長に対し、約2億7000万円の損害賠償を求めている。

東日本大震災で施設側の管理責任をについての訴訟が明らかになるのは今回が初めてだが、被災地では、避難誘導などに問題があったとして学校側の責任を問う動きが広がっている。

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