大阪日日新聞 類塾永田剛氏のインタビュー記事


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その他 大阪日日新聞 類塾永田剛氏のインタビュー記事

配信元:私塾界 06月25日08時35分

大阪日日新聞(6月19日付)に類塾(大阪市淀川区)の永田剛氏(教材開発室担当)のインタビュー記事が掲載されている。

大阪府では近年、私立高校授業料の無償化枠拡大や、公立高校トップ10校の文理学科設置など、高校入試の環境が激変。2014年度の学区撤廃も控える中、受験生の動向や選ばれる高校のポイントについての内容だ。

(一部抜粋)
――私立無償化策の塾生への影響はどうか。
「類塾に来ているのだから公立を目指して頑張るという要素はあるが、塾生の私立専願率は12%程度で以前とほとんど変わっていない。公立の前後期と合わせれば3回受験の機会がある中、合格すれば必ず行くという専願は生徒にとって消極的な選択肢になっているのではないか」

――ただ専願率は制度導入で伸びた。
「専願では合格基準が若干易しくなることもあり、生徒を進学させたい中学側と、定員を満たしたい私学側の思いが一致した要因などがある。それでも約20年前は専願率が40%近かった。今回、無償化という最高のカードを切ったのに30%以下にとどまっており、私学側にとっては厳しい現状なのでは」

――公立では文理学科が高い倍率になる半面、普通科で定員割れの問題が表面化した。
「文理学科をめぐっては、各校を目指すというより、文理学科を目指すという動きがある。難関私学を目指して公立に目もくれなかった生徒が参入するほど受験生の集中度合いが高まっている。一方で大半の生徒は、普通科を選ぶとき『普通科って何だ』となる。進学校は進学校という形で特色があるようにプラスアルファがいる」

――どんなプラスアルファがあるのか。
「クラブやカリキュラムなどいろいろあるが、キーワードは学ぶ内容が本物かどうか。社会で通用するくらいのレベルを身に付けられるかが問われている。また、クラブ活動では、自分も楽しみ、人にも喜んでもらうダンス部や吹奏楽部などが人気を集め、中にはボランティア、福祉系での校外活動に魅力を感じている生徒もいる。そうなると偏差値とは無関係だ。一方で生徒にとって学校選択は生活の場選びだということが言える。交通面では自転車で行ける範囲が基本だし、仲間関係を築ける場があるかといった基本的なポイントがかかわってくる」

――14年度の学区撤廃の影響はどうみるか。
「一つの高校を受けられる受験生の数が増えることによってトップ校合格の難度は高まる。07年度に9学区から4学区に再編され、北野高校を受けられる生徒の数は従来の倍になった。生徒の集中度合いがぐっと上がり、偏差値は毎年1、2ポイント上がってきている。府内全域から受験できる文理学科はそれをはるかに上回るペースで上昇している。全国屈指の難関私学と肩を並べており、大阪の公立高校の学力の高さは注目に値する」

私塾界

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