上田埼玉県知事、行政手法は学習塾経営から


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その他 上田埼玉県知事、行政手法は学習塾経営から

配信元:私塾界 09月03日08時15分

産経新聞(8月30日付)の埼玉県知事・上田清司氏インタビュー記事で、氏が大学院時代に開いた学習塾経営が、現在の行政手法に生きていると話している。

(以下、一部抜粋)

――上田知事の「結果を出す行政」の源流はどこに?
上田 大学院時代に所沢市で開いた学習塾でしょうね。子供たちの成績がすぐ上がると評判で、入塾まで半年待ちだったんですよ。ここでの成功体験は今の行政手法に生きています。

――どんな教育方針だったんですか
上田 子供には、奇跡を起こすことが大事。あれもこれも教えて、通信簿オール2を3にするよりも、3カ月で2を4にする。そうすれば自信になりますから。

――どうやって実現したのですか
上田 本当は英語、数学、国語の3教科を教える塾だったんですが、子供一人ひとりどの教科が成績を上げやすいか分析して、理科でも社会でもいいから1科目だけを集中してやらせたのです。教科書を何度も読ませ、問題集を山ほどやらせる。すると、20~30点しか取ってなかったのが60点くらい取れるようになる。間違ったところをまた解説して問題集やらせて、こんどは70~80点を取る。「よくなったじゃん」とほめて、また問題集を4、5冊、何度もやらせる。そしたら本番のテストで95点くらい取ってくるんです。

――子供の成績アップのやり方は行政手法にどう生きているか
上田 埼玉県は汚れた川の再生事業をやっています。全部の川をゆっくり4年間でやるのではなく、2年間で5カ所を選んで一気にやって、「ビフォー・アフター」を見せるの。県内で川の清掃活動をやっているグループに見せると「自分たちのところでも」と前向きになるんです。

――上田式人材育成はどこに行きつきますか
上田 10年やれば一つの文化になってくる。県全体にかなり浸透してきたと思う。国会議員の仲間たちに埼玉の成功例をみせて、日本全土を舞台にやってもらいたい。

私塾界

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