吉村昭氏のPR紙 荒川区が発刊 自治体と交流も


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その他 吉村昭氏のPR紙 荒川区が発刊 自治体と交流も

配信元:私塾界 01月28日08時02分

読売新聞は1月12日の23区版で、荒川区が、同区出身の作家、吉村昭さんの人物や作品を紹介するPR紙の発行に乗り出す、と紹介した。「吉村昭が生まれ育った町」とのイメージを浸透させ、区のブランド力向上につなげることが狙い。吉村さんの自宅のある三鷹市や、作品の舞台となった自治体などにも配布する。PR紙を通じてゆかりの地と交流を深め、新年度には自治体関係者らを集めた「吉村昭サミット」を開催したい考え、と荒川区の活動に好意をもって読者に伝えた。

PR紙のタイトルは「書斎の窓」。吉村さんの妻で芥川賞作家の津村節子さん(84)に題字を書いてもらった。第1号はA4サイズの4ページ、フルカラー。5000部を作る。

吉村昭さんの足跡や人柄、作品を紹介するほか、区立図書館の専用コーナーを案内することで、吉村作品に関心を持ってもらう。3月までに第1号を発行する。第2号以降は、年2回程度発行する予定で、吉村さんに関連するイベント情報なども盛り込んでいく。

このPR紙は、区役所と区立図書館のほか、区がこれまで開催した吉村さんの特別展に来場し、連絡先のわかる人にも配布する。さらに、三鷹市のほか、津村さんの故郷の福井県、歴史小説「桜田門外ノ変」の舞台の水戸市にも配り、情報交換を進める。

同区は現在、区役所(同区荒川)近くに、図書館や子育て施設などが入る複合施設の建設を計画している。2016年度の完成予定で、施設内には吉村さんの記念文学館も整備する。津村さんから寄託を受けた下書き原稿や万年筆など愛用品を展示する予定だ有難く。

吉村昭の愛読者として、区の行為は有難く思うが、生前の著書に「遺品は残さず」という内容のエッセイがあり、吉村の「読者には作品のみ残ればいい」という潔さに感銘を受けた者としては余計なお世話の感が無きにしも非ず。が、妻の津村さんが承諾したことなので致し方無しか。

私塾界

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