文豪・森鷗外のひ孫で、千葉大大学院医学研究院の森千里教授(53)のエッセー集「鴎外と脚気 曽祖父の足あとを訪ねて」(NTT出版)が1月に出版された。
陸軍の軍医部長などを務めた鷗外には、日清・日露戦争で多くの陸軍兵士を脚気で失った責任があるともいわれ、森教授は同じ医師としてこの見方に当時の資料から反論するなど、「鷗外の真実を知ってほしい」と話している。森教授は2000年に千葉大教授となり、化学物質がヒトの健康に及ぼす影響について研究している。幼少時から国語は苦手で、鷗外のひ孫と言われることを嫌っていたと読売新聞が4月3日に報じた。